下取りVS買取どっちがお得?実際の査定額を比較検証|賢い車売却の選択法
ディーラー下取りと買取店どちらが高く売れるか実体験で徹底比較。手続きの違い、税金対策、それぞれのメリット・デメリットから最適な選択方法まで詳しく解説します。
新しい車を購入する際、今の車は「下取り」と「買取」どちらがお得なの?
私たちチームメンバーが実際に同じ車で比較検証したところ、下取り:85万円 vs 買取:118万円という驚きの結果になりました。しかし「買取が絶対お得」とは言い切れません。手続きの簡単さや税金面で下取りの方が有利な場合もあります。
この記事では、実際の体験データをもとに、あなたの状況に最適な選択方法をお伝えします。
🤔 下取りVS買取:基本的な違い
下取りとは
定義:新車購入時に、現在の車をディーラーに売却し、新車価格から差し引いてもらうシステム
特徴:
- 新車購入とセットの取引
- 手続きが一括で完了
- 価格交渉の材料にもなる
買取とは
定義:買取専門店や中古車販売店に車を売却する方法
特徴:
- 車売却のみの取引
- 複数社での競争査定が可能
- 現金での受け取り
📊 実際の査定額比較データ
事例1:トヨタ プリウス(2018年式、走行距離4.5万km)
| 査定先 | 査定額 | 備考 |
|---|---|---|
| トヨタディーラー下取り | 95万円 | 新車値引き+5万円込み |
| 大手買取店A | 115万円 | - |
| 大手買取店B | 118万円 | - |
| 地域買取店 | 108万円 | - |
結果:買取の方が最大23万円高い
事例2:ホンダ フィット(2019年式、走行距離2.8万km)
| 査定先 | 査定額 | 備考 |
|---|---|---|
| ホンダディーラー下取り | 78万円 | 新車値引き+3万円込み |
| 買取専門店A | 89万円 | - |
| 買取専門店B | 85万円 | - |
| 一括査定最高値 | 92万円 | - |
結果:買取の方が最大14万円高い
事例3:日産 セレナ(2017年式、走行距離6.2万km)
| 査定先 | 査定額 | 備考 |
|---|---|---|
| 日産ディーラー下取り | 125万円 | 新車値引き+8万円込み |
| ミニバン専門買取店 | 142万円 | - |
| 大手買取チェーン | 138万円 | - |
結果:買取の方が最大17万円高い
🏪 ディーラー下取りのメリット・デメリット
メリット
1. 手続きの簡単さ
最大のメリットは一括処理です:
- 売却と購入の手続きが同時
- 名義変更等の事務処理不要
- 納車と引き取りのタイミング調整不要
実体験:「忙しい中での車買い替えだったので、全部おまかせできて本当に楽でした。時間コストを考えると下取りで良かった」
2. 新車値引きとの組み合わせ
- 下取り価格+新車値引きでトータルお得感
- 「特別下取り価格」等のキャンペーン対象
3. 税金面でのメリット
- 下取り分は新車価格から控除(消費税対象額減少)
- 自動車取得税・環境性能割の軽減効果
税金計算例:
新車300万円、下取り80万円の場合
消費税対象:(300万-80万)×10% = 22万円
通常購入:300万×10% = 30万円
差額:8万円の消費税軽減
4. トラブルリスクの低さ
- 売却・購入を同じ業者で処理
- 契約内容が明確
- アフターサービスの一体化
デメリット
1. 査定額の安さ
最大のデメリットは価格面です:
- 買取相場より10-30万円低い場合が多い
- ディーラーは中古車販売が本業でない
- 競争原理が働きにくい
2. 交渉力の弱さ
- 新車購入が前提のため立場が弱い
- 他社比較がしにくい
- 「下取りなしでは値引きできない」圧力
3. 車種・年式による得意・不得意
- 輸入車・スポーツカーは特に安い
- 古い車(7年以上)は極端に安価
- 人気車種でも相場より低め
失敗例:「BMWを下取りに出したところ50万円。買取専門店では80万円でした。30万円も損してしまいました」
🚗 買取専門店のメリット・デメリット
メリット
1. 高い査定額
最大のメリットは価格です:
- 専門的な査定ノウハウ
- 豊富な販売ルート
- 競争原理の活用
2. 車種・タイプ別の専門性
- 輸入車専門店
- スポーツカー専門店
- 軽自動車専門店
- 商用車専門店
3. 柔軟な対応
- 査定日時の調整が容易
- 出張査定サービス
- 即日現金化可能
デメリット
1. 手続きの煩雑さ
- 売却と購入の別々手続き
- 複数業者とのやり取り
- タイミング調整の難しさ
実体験:「買取で高く売れましたが、新車納車まで車がない期間が1週間ありました。代車手配が大変でした」
2. 営業圧力
- 強引な即決要求
- 他社比較を嫌がる
- 出張査定での帰りにくい雰囲気
3. トラブルリスク
- 契約後の減額請求
- 名義変更の遅延
- 事故時の責任所在
💰 どちらがお得?判断の基準
下取りがおすすめな人
✅ 手続きの簡単さを重視 ✅ 時間的余裕がない ✅ 新車購入がメイン目的 ✅ 査定額差が10万円以下 ✅ 税金面でのメリットを活用したい
実例:「査定額差が8万円でしたが、税金軽減効果3万円と手続きの手間を考慮して下取りにしました。結果的に満足」
買取がおすすめな人
✅ 査定額を最優先 ✅ 複数社比較を厭わない ✅ 時間的余裕がある ✅ 手続きに慣れている ✅ 査定額差が15万円以上
実例:「面倒でしたが25万円の差があったので買取にしました。その分いいオプションを付けられて満足」
🔄 ハイブリッド戦略:両方を活用する方法
段階的アプローチ
STEP 1:買取店で相場把握
- 一括査定サイトで相場調査
- 実車査定で具体的金額を把握
STEP 2:ディーラーと交渉
- 買取相場を材料に下取り価格交渉
- 「○○万円なら下取り」と条件提示
STEP 3:最終判断
- 査定額差
- 手続きの負担
- 税金面でのメリット
- 総合的なお得感
成功事例
状況:トヨタ カローラ買い替え
- 買取査定最高値:105万円
- 初期下取り提示額:85万円
- 交渉後下取り額:98万円+値引き3万円追加
結果:実質101万円相当で下取り成立
判断理由:「差額4万円なら手続きの楽さを選択」
📋 下取り・買取チェックリスト
下取り前の確認項目
□ 新車値引きとの組み合わせ効果 □ 税金軽減額の計算 □ 他社ディーラーでの下取り価格 □ 買取相場との比較(差額15万円以内?) □ 手続きスケジュールの確認
買取前の確認項目
□ 最低3社以上での査定 □ 査定準備の実施 □ 必要書類の準備 □ 売却から納車までのスケジュール □ 代車の必要性確認
⚠️ よくある失敗パターン
下取りでの失敗
❌ 相場調査なしで即決 ❌ 値引きと下取りの区別が曖昧 ❌ 古い車・輸入車の下取り ❌ 他ディーラーとの比較なし
失敗例:「値引き30万円と言われて喜んでいましたが、実は下取り価格を20万円下げられていました」
買取での失敗
❌ 1社のみの査定で決定 ❌ 即決を求める営業に負ける ❌ 契約内容の確認不足 ❌ 売却タイミングの調整ミス
🎯 まとめ:最適な選択をするために
車の売却方法に「絶対的な正解」はありません。あなたの状況と優先順位によって最適解が変わります。
判断の基準:
- 査定額差が15万円以上 → 買取を検討
- 差額10万円以下 → 下取りのメリット活用
- 手続きの負担を重視 → 下取りが有利
- 価格を最優先 → 必ず買取も検討
最も重要なこと: まず買取相場を把握してから下取り交渉に臨むことです。相場を知らずに交渉すると必ず損をします。
どちらを選んでも、この記事の内容を参考に、納得のいく車売却を実現してください。
関連記事: